Satoru Hiura はてな

漫画家ひうらさとるの主に映画や本、漫画の感想ブログです

破門 ふたりのヤクビョーガミ

ほとんど関西弁ネイティブの役者さんで掛け合いが心地良かったです。騙し騙されのストーリーの中、母親役のキムラ緑子さんとの日常シーンなどぐだぐたするシーンが良かったです。蔵之介さんはインテリヤクザがぴったりだし、横山くんはお名前通りほんとに横顔が美しいですよね。

わたしを離さないで

わたしを離さないで (字幕版)

わたしを離さないで (字幕版)

これはねえ、もう原作からして全く救いがないお話なので…。切ないですよねえ。実写になるとまた”提供”のシーンがリアルすぎて…。原作の静かで上品な世界観をよく表してました。嫉妬で意地悪するルースはキーラナイトレイだったのか。再会したときの弱り具合が泣けますね。ラストシーンもまさにザカズオイシグロって感じの美しい遠景、そして達観したモノローグで見事でした。

荊棘の秘密

パクチャヌク脚本のサスペンス。パクチャヌクらしく二転三転に真実が転がるエグイ話なんですけど、なんかちょっと間が抜けてて女子高生たちの映像も耽美なんだか間抜けなんだかで面白いです。(一番エグイうえ「は?」と思ったのは主人公の政治家夫人(ソン・イェジン)の肋骨をミノ打って折るっていやがらせ。もっと少ない労力でできることあるやん?w)

アスファルト

フランス郊外の団地を舞台にした様々な人たちのオムニバスストーりー。特にNASAの宇宙飛行士と英語がわからないおばあちゃんとのふれあいが好き。(この宇宙飛行士がいきなり団地の屋上に不時着するシーンもシュールすぎるw)シーンとしては不穏なシーンもたくさんあるんだけど、どこかユーモラスで最後もさわやかな気分で観終われます。

彼らが本気で編むときは

世間の偏見を声高に責めるわけではなく、すごく優しい映画でした。途中からボロ泣き…。
「普通って異常じゃないことよ」と小池栄子ママにいい放たれた男の子を「あんたのお母さんは時々間違う」とトモが救う。
そう、誰かが極端に悪くないのがまた辛いことをよく表しているよいセリフでした。
トモの子役の子上手かったなぁ。生田斗真くんのリンコさんも本当にたおやかで美しく、美しいだけに積み重ねてきたものが感じられて泣ける…。
実はあまりに感動して二回観たんですけど、全てのエピソードが呼応していて無駄がなくて素晴らしかったです。
あとめっちゃご飯が美味しそう。
荻上監督ってほっこり系という印象あるけど自由の獲得についてすごくシャープなアプローチをしてくるよね。
そこがすごく胸に響く。本当にいい映画でした

マザーウォーター

「マザーウォーター」 [DVD]

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かもめ食堂」や「めがね」シリーズと銘打っておりましたが、監督も脚本も違うんですよね。感想に「死後の世界なのかも」ってあって、たしかにそう思うとおもしろい。でも1年前くらいに「かもめ食堂」を観たんですが、やはりまったりしたテンポの中ピリッとしたひっかかりや新鮮な勢いを感じたんですよね。シリーズが続くと最初のイメージが形骸化するんだなあ。

ケンとカズ

ケンとカズ

ケンとカズ

…うわあ…救いがない追い詰められたの人たちの暗黒青春映画です…。監督が韓国映画の「息もできない」を意識したらしく、ドライなテイストが似ているかも。明るい要素が一切ないんですけど、カットイン、アウトが上手くて暗さがくどくないです。テルって小僧役の子が女の子みたいにかわいいな!誰?と思ったら藤原季節さんでした。この方色んな役してますよねー。

最近観た映画

今年は観た映画をなるべくブログに書いて残して置こうとメモ替わりにつけていました。
なかなか劇場に行く暇がなかったんですが、WOWOWやオンデマンドなどで邦画を中心に。
(なぜならこれはほとんど原稿中のお供に観ているので)
来年も沢山みたいです!この間真魚八重子さんの本読んで

映画なしでは生きられない

映画なしでは生きられない

観たくなったのがこのあたりです、
アデル、ブルーは熱い色 スペシャル・エディション [Blu-ray]

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暗闇にベルが鳴る HDリマスター版 [Blu-ray]

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ドリーム・ホーム [DVD]

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山の音 [DVD]

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小さな悪の華 <デジタル・リマスター版> [DVD]

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…怖いわ!お正月に観る映画じゃないわ…!!

ではでは、来年も良いお年を!