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- 作者: 吉田修一
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2007/04/06
- メディア: 単行本
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実はお仕事の休憩時間(5分とか10分くらい)に読んだのですが、もう先が気になって気になって!犯人はすごく早い段階でわかるんだけど、各キャラクターの表と裏が息もつかせぬどんでん返しの連続!これほど共感できない人物ばかりなのにおもしろいってすごい筆力ですよねえ。(つーかいまどきの若者ってこんなにふつーに出会い系を活用しているものなのですか?おばちゃんびっくりですわ…)どちらかというと被害者と加害者の保護者の気持ちの行方にはらはらしてしまったなあ。最後ここに少しだけ救いがあったのが良かったです。テーマに集約していくラストも素晴らしかったんだけど、彼の告白がちょっと…ほんの少しだけ過剰かなあと。私もこの辺ちょっとやりすぎてしまうタイプなので余計に気になってしまいました。
うん、でもほんとおもしろかった、きっとこの作者の方のターニングポイントになる作品なんでしょうね。